前日まで行く行かないでもめたものの、結局急に出た熱もさがったので
飛行機にとび乗って、台湾までリサーチの旅に出てきました。
台北から新幹線で2時間弱の台南という街。
ついた時にはすっかり夜中でした。ネコちゃんたちのお出迎え。
台南と言う街は、台湾発祥の文化の地として、また美食の街として有名な南国気分満点のレトロな街です。
とにかく、カオス。食物や爆竹の匂い。スクーター。週末になると始まる神様のお誕生日会。
おじいちゃんが暇つぶしに描いたという壁画タウン(台中)
ガイドブックを見て来なくてもここが美食の街だと言うことは、外を歩けばわかります。
とにかく街中が台湾という国の『台所』って感じで。
入り組んだ路の中に突然、厨房があったり、人が常に行き交う道という道には、
小さな屋台みたいな食べ物屋さん、ドリンクスタンド、フルーツパーラーがひしめき合って、
おいしいお店には人がわんさか集まって、とんとん、ぐつぐつ、わしゃわしゃと
お料理の音と穏やかな中国がぐちゃぐちゃに混ざって聞こえて、ちょっと歩いては足を止めてつまみ食い。
時間関係なく一日中食べているので、いつが夜ごはんだかわからなくなったりして☆
とにかくどこを見ても赤ちゃんからお年寄りまで常に人が動いてる。
手や口だけ(食べるのもおしゃべりも大好きな台南人)じゃなく、全身使って仕事していて気持ちがいい!
人がただただ生を営むという光景は、あたりまえのようで、すっかり貴重で。
食べるとか、愛し合うとか、祈るとか、信仰するとか。
台南の人たちはとにかく、日々の時間を大切にしていて、それをただぼーっと眺めてるだけで、ホッとしました。
完全に時間が昭和で。
言葉も通じないし、完全に旅人なのに受け入れられてる感がすごかった☆
手を動かして。
手を動かして。(多分、美大生か目指している男の子が彼女を真剣にスケッチしている初々しい午後の時間)
↑ 手を動かし続けたら、
↓ 人間国宝になったおじいちゃん(中国刺繍の達人の先生)
未だ手描き看板の貴重な映画館もありました。
わたしはここで日本映画の『ペコロスの母に会いに行く』を見ました。
雨の日の週末の夕方だったのに家族連れがたくさんいて、ビニール袋から茹でたトウモロコシを出して食べたり、
大声で笑ったり、ぐすぐす泣いたり、忙しそうな台湾人。
でも、映画が悦んでいる感じだった。
そうそう、台南と言えば、牛肉湯、らしいです。
なんでも、牛肉処理場があるらしく、本当に新鮮なお肉が手に入るらしいのです。築地みたいな感じかな。
早起きしないと食べられないというこのシンプル極まりないお料理を私は全く侮っていました。。。
朝7時30だというのに。
5時から始まって8時には売り切れてしまうという有名店には、ローカル人から観光客まで大行列。
朝から暑い台南で、朝から牛肉たべるか?とこの風景を見るまで半信半疑だったのですが、、、なんだかわくわくしてきたりして。
お肉切れて店じまいしちゃったらどうしようどうしようとドキドキしながら30分くらい待って、やっと!
注文できた!
友達に教えてもらった中国語の『牛肉湯2つとご飯下さい。』もあまりの慌ただしさに完全に無視されましたけど、
わー、牛肉湯(にゅーろーたん)!
新鮮な生の牛肉に、出汁のスープをかけただけの小さなお椀。
ちょっと甘いソースとしゃきしゃきの生姜を和えて食べるのですが、もう目が覚めるほどおいしくって、本当に並んだ甲斐がありました。
いやはや、今回の旅は牛肉湯と言っていいくらい、おいしかったです。
台湾に行くことがあったら、是非台南まで足を伸ばしておいしいものたくさん食べて下さいね!台北にはない風景がたくさんありますよ♬
そういえば、現在発売中の号にチラッと出させていただきました☆